Debug Diagnostic Tool v1.2 を使う

v1.2

2011/7/14 に新しいバージョンとして 1.2 が出ているようです。
大きなところでは 64bit のフルサポートや、Windows Server 2008 にも対応しています。
それ以外にも IIS 7.x に関連した追加機能がいろいろあるようですね。

v1.1 の参考

以下の記事で設定から解析の方法まで解説してくださっています。感謝です。

v1.2 では

基本的には変わらないのですが、ツールでのラベルが変更されたり、機能が追加されたりでちょこちょこ変更点があったので簡単な部分だけ。

1. IIS Hung が Performance に変更

単に「IIS Hung」と一括りにせず、「high CPU, deadlocks, long HTTP response times, and .NET Memory issues」と色々調査できるようになっている模様。

どういうことかと言うと・・・

2. Performance Counters が追加

パフォーマンスカウンタのパラメータを監視対象に含められるようになったみたいです。これは良いですね。

3. HTTP Response Times の URL Rule に ETW の項目が追加

ETW ってのが何かというと、私も初めて知ったのですが「Event Tracing for Windows」の略らしいです。
簡単には「本番サービスを止めずに、有用なトレースを取るために仕組み」って事のようですが、IIS 6 向けに提供され、IIS 7 からは OS レベルで組み込まれているみたいですね。
おそらく ETW 自体はもっと柔軟なにいろいろできると思うのですが、Debug Diagonotics Tools では IIS 向けのリクエストに対するものを扱えるようにしてくれているようです。

例えばルート直下に samplesite という Web サービスを配置してあるとすると以下のように、ホスト名やポートを指定しない状態で設定されます。

v1.1 と同じ IIS Hung の検出をするには?

ETW ではなく、regular ping request の方を選べばOKです。v1.1 の時とほぼ同じ設定ができます。

解析に関しては

詳細までは分かりませんが、v1.1 と同じように dump が吐かれ、それに対する解析もでき、HTML で表示までできました。
解析に関しては、ちゃんと見れるようにならないとと思いつつ、ここまでにします。